商品数:0点
小計:0円
施術する室内、サロン内の温度や湿度は、お客様が過ごしやすいのはもちろんですが、マツエクグルーにとっても重要となる点です。
例えば、グルーの硬化速度やマツエクの持ちに関わってくることもあります。
お客様にとっても、グルーにとっても良いとされる適した室内の温度、湿度について見てみましょう。
マツエクの施術時間は、アイリストやつけるマツエクの本数などによっても変わりますが、おおよそ1時間~1時間半程度かかります。
また、施術前にカウンセリングも行う為、お客様は比較的長い時間サロン内に滞在する事になります。
アイリストは、既にサロン内に長時間いる為、室温の変化など分かりにくくなってしまう場合がありますが、外から入るお客様はサロン内の温度に敏感に反応します。
夏場は、外界の温度が高温になる程、室内に入った時に涼しいと体感できる方が過ごしやすそうですが、長時間気温が低い室内だと体は冷えてしまいます。
逆に冬場になると、外は寒いので室内に入った時に暖かく感じる方がよさそうですが、暖房などで乾燥も気になります。
お客様が過ごしやすいと感じる室内の環境の目安は、夏場は、室温25~28℃、湿度55~65%、冬場は、室温18~22℃、湿度45~60%です。
極端に涼しかったり、暑くなり過ぎないようにサロン内の温度や湿度の調整をするのはもちろんですが、施術中に冷え過ぎないようにする為のブランケットや、冬場は暑くなり過ぎないような工夫が大事になります。
マツエクグルーの硬化は、空気中やまつげの水分に反応しておこります。つまり、マツエクグルーは室内の湿度がとても重要になってきます。
例えば、梅雨時の湿気が多い季節などは、サロン内も湿度が高めになりがちで、硬化スピードが変化します。
湿度が70%以上の室内では硬化スピードが速くなり、アイリストにとっては施術スピードが上がり、装着しやすくなる事もありますが、マツエクの持続性や強度は、本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまう場合もあります。
また、湿度が高いことにより結露が発生しやすくカビやダニが発生してしまう可能性もある為、衛生面から見ても湿度が高い室内でのマツエク施術は適しません。
その反対に、寒い冬場は暖房をかけてサロン内を温めますが、室内が乾燥する事でもグルーの硬化速度は変化してしまいます。
乾燥した室内、湿度が低すぎるとグルーが硬化する時に必要な水分が足りない為、硬化速度が遅くなる原因となります。
使い慣れたグルーでも硬化スピードの変化のせいで仕上がりに影響が出たり、トラブルになる可能性も考えられますので、サロン内の湿度管理はとても重要になります。
また、美容院併設のサロンはヘアカラー剤やパーマ剤に含まれているアミン系物質の影響でアミン・アルカリ濃度が上がります。
このアミン・アルカリ濃度はマツエクグルーの粘度にも影響を与えます。
室内の温度や湿度管理の他にも、十分な換気もとても重要です。
施術空間の温度、湿度、換気などを徹底すれば一般的なグルーでの施術はもちろん可能ですが、ヘアサロン専用につくられたグルーもあるので、サロンのメニューによって使い分けるのもいいでしょう。
湿度が適切でないサロンでのマツエク施術は、主に下記のような影響があります。
このように、サロン内の湿度を最適に保つ事はとても重要です。
室温や湿度を一定に保つ為には、天気や季節を考慮して、加湿器や除湿器を使用したり、温度計や湿度計を用いて確認する事が大事になります。
こまめな換気やお客様へ一言、居心地について聞いてみるのもいいでしょう。
マツエクを施術する室内、サロン内の温度や湿度を気にする事では、お客様が過ごしやくするのはもちろんですが、マツエクグルーにとっても重要な事がわかったと思います。
快適な空間にお客様を迎えられるように、技術だけではなく環境についても考えられるとより一層いいサロンになるのではないでしょうか。
是非、今一度施術空間について考えてみて下さい。