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マツエクの施術中、グルーの取り扱い方次第でまつげの根本が白くなってしまうことがあります。これはグルーが固まる時に起こる白化現象によるものですが、お客様にもわかるくらい目立ってしまうとともに、付け直しが発生するなどお客様への負担が大きくなってしまいます。
今回は、白化現象を発生させないようにするにはどんなことに気を付ければいいかを理解しておくために、その原因と対策についてご紹介します。
プロのアイリストの方なら知っている方も多いであろう白化現象。
白化現象とは、グルーの主成分であるシアノアクリレートが乾く際に、水分と反応した時に発生する白い物質(シアノアクレリートポリマー)のことです。
本来シアノアクリレートは透明ですが、グルーを黒くみせるために使用されているカーボンブラックが水分で分離し、残ったものが白くなります。
このシアノアクリレートはほぼすべてのグルーに含まれているため、グルーを使用するにあたっては、必ずといっていいほど気を付けなくてはなりません。
白化現象は湿度の高い梅雨時期や夏の時期に発生しやすいですが、乾燥する冬の時期も注意が必要です。乾燥対策のために普段より目元のケアや顔の保湿をしっかりする方が多くなりますし、手にハンドクリームを塗る方も多くなります。
ハンドクリームをつけた状態でまつげを触るなど、油分や水分が他の季節よりまつげに付着しやすい季節とも言えるので、施術前の前処理は冬の時期でも入念にすることをおすすめします。
白化現象が発生してもグルーの持続性や強度に変わりはありませんが、見た目に関わってくるため付け直すことになってしまいます。
そもそもなぜ白化現象が起こるのでしょうか?詳しく解説していきます。
グルーを塗布する際の適切な室温は20℃~25℃で、湿度は50%~60%前後が好ましいと言われています。
サロン室内の室温や湿度が高いと、グルーの硬化速度が遅くなるため白化現象のリスクが高まるため、適切な室温と湿度を保ちましょう。特に、梅雨時期や加湿器をつけている時は注意が必要です。
前処理剤は水分が含まれているので、白化現象を防ぐためにはしっかりと水分をふき取らなければなりません。
水分が残っていると、その後に装着したグルーと反応してしまい白化現象が発生する可能性があります。中でも、梅雨時期や夏の時期はグルーが乾きにくいです。
完全に乾かしてからマツエクを装着するよう徹底しましょう。
グルーが硬化するタイミングで目が沁みる危険性があります。お客様の目が開いていた場合に、グルーが沁みたことによって涙が分泌され、白化現象につながります。
また、目薬の水分などもまつげに残っていると白化現象の原因となるので、施術前に必ずふき取っておきましょう。
涙以外にも、夏の時期などは施術中も施術後も目の周りの汗には特に気を付けましょう。
一般的に、装着してから5時間程度はグルーをしっかり乾燥させる必要があります。
グルーが完全硬化する前に、洗顔や入浴などでグルーに水分が付着しないよう、お客様への説明が欠かせません。
夏の時期は汗にも注意するとよいでしょう。
グルーの量が多いと乾燥まで時間がかかります。
乾燥するまで時間がかかればかかるほど、グルーが水分に触れるリスクも高まります。特に、粘度が高いグルーは固まるまでより時間がかかることにも配慮しましょう。
グルーの付けすぎには要注意です。
開封後、使用期限が過ぎたグルーは硬化が遅くなることがあります。
質の劣化は各グルーによって異なりますが、使用期限前であっても中身がネバネバしていたり硬化のスピードが遅くなっていたら使用を中止したほうがよいです
使用期限前後に関わらず、少しでも異変を感じたら、新しいグルーを使用するようにしましょう。
オイルクレンジングに含まれる成分がグルーを分解していまい、白化現象を引き起こします。
さらに、マツエクが取れやすくなってしまうため、オイルクレンジングの使用は避けてください。
気を付けていても白化現象は起こる場合があります。ここでは白化現象が起こった時、どのように対処するかを解説します。
一度白くなってしまうと元の黒さには戻らないため、オフするしかありません。一度装着した部分を取り外すことになります。
黒いグルーを塗り直すのは、自まつげを傷めてしまうためNGです。
帰宅後に白化現象が発生した場合やすぐにオフできない場合は、応急処置としてブラックタイプのコーディング剤で根本が白くなった部分を一時的にカバーすることができます。
ただ、根本的な解決にはならないため、サロンに再来店していただきオフして付け替えといった対応が必要となります。
なお、マツエク専用でないマスカラを使用すると、マツエクが取れてしまったり、メイクオフでマスカラが落ちない場合があるため避けてください。
白化現象が起こらないように防ぐことは可能です。
きちんと方法を知っておくことで、お直しをする手間もなく、お客様に再来店していただく必要もなくなります。
室温は22℃~25℃湿度は50%~60℃前後になるようエアコンで温度調節し、季節に合わせて加湿器や除湿器をうまく使い分けるなど適切な室内環境になるように気を配りましょう。
リムーバーは綿棒などを使用してしっかりふき取ってください。
また、前処理剤はブロアー等を使い乾かすようにし、乾くまではまつげに触れないようにしましょう。
指に付着しているわずかな水分でさえも、白化現象を引き起こす可能性があります。
施術後、5時間程度は入浴や洗顔は控える旨お客様への説明が必要となります。
グルーをしっかりと乾かすため、顔を濡らさないようお客様に気をつけていただかなくてはなりません。運動なども汗によってグルーの乾燥が妨げられるため、控えていただいたほうがよいでしょう。
白化現象を発生させてしまうと、お客様はもちろんサロン側にとっても二度手間になってしまいます。もしもの場合に備えて、原因や対策を理解しておくことも大切です。
また、適切な施術ができるように技術の向上も欠かせません。白化現象の原因は様々ありますが、どれもちょっと気を付ければ防げるものです。
湿度が高い梅雨時期や汗をかきやすい夏の時期は、水分に付着する契機が多くなるため特に注意が必要なります。室内の温度や湿度の管理、施術後お客様への注意事項等の説明を徹底するとともに、確実かつ丁寧な施術を心がけましょう。
1つ1つの丁寧な施術がお客様との信頼関係を育みます。
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